こんにちは♪
ジャックラッセルテリアのつぶです!
今日は夏に起こる犬の事故・病気について
調べてみました〜!
動画で見たい方はこちら↓
皆さん夏休みはいかがお過ごしですか?
夏はキャンプやプール遊び・海水浴など楽しい自然の行事がたくさん!
自然は楽しい反面、怖い一面も‥
今回は夏に起こりやすい犬の事故について3つご紹介していきたいと思います。
ワンちゃんは暑いのが苦手
そもそも犬の体温調整はどのような仕組みで行われているのでしょうか。
人間は全身に汗腺と呼ばれる汗が出る腺があります。
体温が上昇すると体から汗を出してその汗が蒸発する際に気加熱として体の熱を奪い体の温度を下げるという仕組みになっているみたいです。
しかし犬には全身に汗腺がありません。
(肉球には汗腺があるのですが体温調整としてはあまり機能しないみたい)
なので犬が体温調整をする場合パンティングと言われる息をハアハアする方法で舌や口の中の唾液を気加熱として蒸発させ体温を下げるみたいです。
他にも冷たい場所に寝転んで体の熱を冷ましたり。
我が家の愛犬も家の冷たい場所でよく転がっています(笑)
熱中症
まずは熱中症についてご紹介します。
こちらわんちゃんだけではなく人間でも毎年かなりの数の方が病院に運ばれています。
熱中症とは?
ではよく聞く熱中症とは具体的にどのような状態のことを言うのでしょうか?
体内の塩分濃度のバランスが崩れ体温調整などの機能が働かなくなること。
犬の場合も同様のことが体内で起こるみたい。
また、熱中症になりやすい犬種もいるそうです。
熱中症になりやすい犬種
・短頭種
・子犬
・シニア
これらの犬種は他の犬種に比べ、より体温調整が苦手だと言われています。
パグ・フレンチブルドッグ・ボストンテリアなどの短頭種はマズルが短く気管が狭くなっていることにより呼吸がしづらい事が原因だそうです。
また子犬やシニアは生理機能の未発達や衰えが原因で体温調整がうまくできないので熱中症になりやすいと言われています。
熱中症の症状について
それでは具体的に熱中症の症状を見ていきたいと思います。
軽度なものがこちら
https://www.i-sedai.com/pet/column/dog/D0104.html
- 呼吸が荒く、心拍数もふだんより多い
- 舌や口の中の色が赤い
- 落ち着きのない様子をみせる
- よだれが多い
- 自分で水を飲みに行かない、食べない
- ボーッとしている、フラフラしている
- 横になって起き上がろうとしない
- ぐったりしていて、元気がない
また重篤化した場合は以下のような症状が見られるそうです。
https://www.i-sedai.com/pet/column/dog/D0104.html
- 嘔吐や下痢
- 吐いたものや排泄物に血が混じる(吐血/血尿/血便)
- 筋肉の痙攣や震え(発作や脱水など)
- 歯茎が白くなる/舌や粘膜が青紫になる(チアノーゼ)
- 意識がなくなる、呼びかけても反応しない(失神/昏睡)
恐ろしい‥
また、熱中症にて動物病院に来院した犬の死亡率は50%〜60%にも上るというデータもあります。
病院に行った半数以上が亡くなるなんて‥熱中症はかなり怖い‥
早め早めの対策が必要になってきます。
熱中症の対策
・エアコンをつける
(温度:25度〜28度。湿度:45%〜65%が推奨)
ただでさえ電気代等が高騰している中でお留守番の犬のためにエアコンを付けるなんてもったいない!と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、熱中症が原因で起こるその後の医療費やその後の心のダメージを考えると夏の時期の犬のためのエアコン代なんて安いものだと個人的には思います。
また日中の一番暑い時間帯に作動するようにタイマーで設定するなど何かしらの工夫で犬のために使う電気代は節約できると思います。
そもそも犬を飼うと言うことはお金がかかることなのです。
・カーテンを閉める
(直射日光を避ける)
せっかくエアコンをつけていたとしても、カーテンが開いていて直射日光が当たる場所に犬のケージがあった場合、熱中症になるリスクが上がります。
ケージという狭い空間で冷たい場所もなく逃げ場がないのは可哀想。
できるだけ日が当たらなく風通しの良い場所にケージを移動させてあげ、お留守番の際はカーテンを閉めてあげることが必要です。
・できれば室内フリーに
冒頭でもお伝えしたのですが犬の体温調整の手段の一つに冷たい場所にお腹をつける、と言うものがあります。
狭いケージの中では冷たい場所も限られてしまいます。
犬が自身の判断で熱を逃がせるように室内フリーにさせてあげるのも一つの手段だと思います。
しかし室内フリーに慣れていない犬ですと誤飲など別のリスクも出てくると思いますのでこちらに関しては犬のトレーニングの状態や家庭環境と要相談する必要があります。
・ひんやり系のグッズを揃える
夏の熱中症対策として様々なグッズが販売されています。
それらを活用して犬のために快適な空間を作り上げる方法もあります。
こちらは最近よくお見かけする保冷剤が入るようになっているネッククーラーです。
またひんやりする素材で作られているクールマットなども!
・暑い時間の外出は控える
・車内に置き去りにしない
(詳しく後でご説明します)
お散歩の危険性
夏のアスファルトは60度近い温度になるそうです。
リードで引っ張られて「暑い」と伝える事が出来ずに高温のアスファルトで肉球を焼かれ続けるなんて可哀想でたまりません。
また、アスファルトの照り返しにも注意です。
ワンちゃんは人間よりも地面に近い場所を歩くことになりますので照り返しをもろに受けます。
アスファルトの温度は夕方になっても冷めていない可能性もあります。
暑い時間のお散歩は控え、お散歩前にアスファルトの温度を人間の手のひらでチェックする習慣を心がけましょう。
車内置き去りの危険性
毎年夏になると痛ましい車内置き去りのニュースが流れてきます。
東京海上日動さんの記事を引用させていただきます。
外気温35度の中、車内の温度変化を調べるという実験で以下の条件の車を用意しました。
・対策なしの車(白・黒)
・サンシェード装着車
・窓あけ(3cm)
・エアコンを作動
外気温が35度の駐車場で車内温度の変化をみる実験によると、対策なしの黒い車の車内温度が平均で51度と最も高くなりましたが、サンシェードや窓開けなどの対策を施した車も車内温度の上昇を防ぐことができませんでした(図1)。
https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/world/guide/drive/202207.html
車を置いて30分後にはエアコンで対策をしている車以外は車内温度が40度近くなると言う結果に。
またエアコンを作動させてたからとはいえ、子供や犬を車内に放置していると誤ってエアコンを切ってしまったりガソリンなどがなくなりエンジンが切れてしまう可能性もあります。
以下のような実験結果もございましたので併せてご紹介いたします。
エアコンが止まるとどれくらいの時間で車内温度が上昇し熱中症になる危険があるのかをみる実験によると、約5分後には熱中症の警戒レベルを超え、約15分後には人体にとって危険なレベルに達することがわかりました(図2)。
https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/world/guide/drive/202207.html
エアコンが止まるとすごいスピードで熱中症指数が上がっていくのがわかります。
こちら人間がベースとして考えられている実験となります。
冒頭でもお伝えした通り、犬は温度調整が人間に比べ苦手な生き物です。
犬のリミットはもっと早いのかもしれません。
熱中症まとめ
日本は年々暑くなっています。
昔は犬は外飼いが普通だったと話を聞きますが、昔と今では気温が違います。
犬を外で飼うこと自体は現状は法律違反ではないですが、過酷な環境下で繋ぎっぱなしにしているケースは虐待だと判断されることもあります。
外飼いする場合はよりしっかりとした熱中症対策をお願いいたします。
水難事故
夏の川や海での遊び。
夏ならではで子供も犬も大はしゃぎです!
ですが痛ましいニュースが後を立ちません‥
川や海の注意点
川の場合、岩や傾斜、曲がり方によって流れや地形がかなり変わってきます。
また、川底の深みにも気づかないため足を取られて流されてしまうケースも。
また前日の豪雨などで水嵩が突然増すケースもあり水難事故がかなり多い場所となっております。
海の場合、離岸流と呼ばれる沖に流れる海流が発生する場合や突然水深が深くなっている場所、岩場が尖っていて切り傷を負うなど危険がたくさん。
ライフセーバーがいる海水浴場ならまだいいのですが、そのような海水浴場は犬禁止になっているケースが少なくありません。
上記の様々な自然現象により、溺れることに関して泳ぎの上手い下手はあまり関係がないそうです。
溺れた時の対処法
犬が溺れてしまった!
そんな時にできる対処法についてご紹介したいと思います。
1. ペットを水から引き揚げたときにぐったりとしていたら、まず水を吐かせます。ペットの両足か腰を持ってさかさまにしてゆすってみます。背中や胸を叩いて口や鼻から水が出てくるか確認しましょう。
2. 次に心臓が動いているか、呼吸をしているかどうかを確認します。心臓は胸の腋の下に近いところに指をあてて鼓動を調べます。もし、心臓が止まっているようならすぐに心臓マッサージを開始します。
3. 心臓マッサージはまずペットを右下になるように寝かせます。
首をまっすぐにして舌が喉を塞いでいないか口の中を確認します。心臓の位置は左前脚の肘のあたりなので、そこに手のひらを上から当てて軽く胸がたわむくらいの力をかけて押していきます。小型犬の場合は一分間に120回くらい、中型~大型犬は80~100回位を目安に行いましょう。4. 鼓動と呼吸を確認したら出来るだけ早く動物病院に連絡して連れて行きましょう。
https://www.dbfpet.co.jp/life-with-pet/home-medicine/202006.html
心臓マッサージをするかしないかがその後の生存率に大きく関係してくるそうです。
咄嗟の時は混乱して対応が遅れることもあると思います。
常日頃からもしもの緊急事態を想定してイメージトレーニングをしておくのが良さそうです。
水難事故まとめ
突然の自然現象に対策はなかなか難しいですが、それでもできる事があります。
・ライフジャケットを着用する
ライフジャケットをつけない場合の生存率が24%に対し、着用した場合の生存率は84%とかなり跳ね上がります。
こちらは人間のデータなので犬の場合はわからないのですが、着用するに越したことはありません。
・危険な場所で泳がせない
遊泳禁止区域に指定されている場所もあります。
・事故が発生した
・環境的に危ないと判断された
・利用者のマナー違反が相次いだ
などの理由で市町村が遊泳禁止区域と定めるみたいです。
遊泳禁止になるにはそれなりの理由がございますので安全な場所で遊ばせてあげましょう。
また連日の痛ましいニュースの中に助ける側が亡くなるケースも後が立ちません。
溺れる側は冷静な判断を失って藁をも掴む勢いでしがみついてくるので助ける側も共倒れしてしまう場合が多いそうです。
助ける側にも危険が伴う
と言うことを頭に入れておいた方が良いかもしれません。
水中毒
皆さんは水中毒という言葉をご存知でしょうか。
私は愛犬とプール練習に行くまで全然知らない言葉でした。
そもそも犬は泳ぐ時に口を開けたり、ボールなどのおもちゃを口に咥えたまま泳ぐ事が多いので自然と大量の水を飲んでしまうそうです。
そして水を大量に飲むことにより、体内のナトリウム濃度が下がり
水中毒(低ナトリウム血症)
へと繋がるみたいです。
プール練習に行った際も終わった後に
「すぐに電車に乗らずたくさんおしっこをさせてあげてから帰ってくださいね」
とスタッフさんがおっしゃっていました。
犬の1日の水分摂取量
犬の1日の水分摂取量の目安は体重1kgあたり50ml前後と言われています。
つまり5kgの犬では250ml前後が目安となっております。
1kgあたり100mlを超える様になると過剰摂取となります。
5kgの犬では500ml、なんとペットボトル1本分で過剰摂取になるそうです‥
思ったより少なくてびっくりしました。
過剰摂取になると水中毒の危険性が高まります。
水中毒の症状
症状については横須賀市のつだ動物病院さんの記事を引用させていただきます。
最初のうちは、疲れたりぼーっとしたりするところから始まることが多いようです。
そのうち、ふらついてしまうなどうまく歩けなくなり、お腹が膨れ、大量のおしっこをし、よだれ、意識混濁、けいれん、麻痺、呼吸困難、昏睡といった状態になり、最悪の場合は命を落としてしまいます。
https://tsuda-vet.com/夏の水遊びで大量飲水%E3%80%82水中毒に要注意!/
我が家の愛犬も泳ぐ事が大好きなので、プールに連れて行くととても喜びます。
人ごとではないと気を引き締めていきたいと思います。
水中毒の対処法
・こまめに休息を
泳ぐ事が大好きなワンちゃんは、プールや海を見たら大興奮し、楽しそうに泳ぎます。
その姿を見ると飼い主としては嬉しく、連れてきてあげてよかったと思えると思います。
水中毒のみならず、興奮のしすぎは余計なトラブルにも発展しかねないので、飼い主が意図的に愛犬をクールダウンさせてあげる事が必要です。
・犬の経口補水液
プールや川で泳ぐ際は経口補水液を準備しておくのが良さそうです。
こちら犬用も販売しています。
また犬用の経口補水液が必要な時に手元になかった場合は、人間用の経口補水液を薄めて与えても良いみたいです。
ただし、甘味料にキシリトールが含まれているものは中毒症状を引き起こしてしまう可能性があるためNGだそうです。
人間用のスポーツ飲料も同様で緊急時に犬用のものがない場合は、はかなり薄めて愛犬に与えてください。
こちらもキシリトールが含まれていないものをお選びください。
またスポーツ飲料には糖分がかなり含まれているので、緊急時に人間用のものを愛犬に与える場合はスポーツ飲料よりも経口補水液の方がおすすめだそうです。
海水の場合
ここまで水中毒(低ナトリウム血症)をご紹介してきましたが、海水の場合は塩分がすでに含まれているため、海水を過剰に摂取した場合は
高ナトリウム血症(塩水中毒)
の危険性が出てくるそうです。
そもそも犬は汗腺が肉球の裏にしかないため、汗をあまりかきません。
そのため1日に必要なナトリウム量もかなり少ないのです。
日本近海の海水の塩分濃度は約3.4%と海水100g中に塩が3.4g含まれている濃度です。つまり、100mlの海水を飲むと自然と塩分を3.4g摂取してしまうことになるのです。
犬が1日に必要なナトリウム摂取量は体重10kgあたり500mgで、これを塩分に換算すると体重10kgあたり1.27gとなります。また、犬にとって致死量となるナトリウム量は体重1kgあたり4gと言われています。塩分に換算すると体重10kgあたり10.16gとなり、小さじ2杯(食塩12g)で小型犬では致死量となる計算です。
https://petan.jp/dog-sea/
水中毒も塩水中毒もかなり怖い病気であることがお分かりだと思います。
特に海では遊ぶ前に水分補給をしっかりすることと、おもちゃを投げるなどの遊びは控えた方が良さそうです。
また砂浜は高温になりやすいので肉球の火傷にもご注意ください。
最後に
楽しい夏休みだからこそ、羽目を外しがちです。
ですがワンちゃんは人間よりも体重が少ないため致死量と言われる数値もあっという間に達してしまいます。
楽しい思い出が悲しい悲劇にならないように、そんな気持ちでこちらの記事を書きました。
素敵な夏休みを過ごされてくださいね。
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